老人ホームの選び方 2024/11/8
どんな部屋?どんな設備? 気になる介護付有料老人ホームの居室を紹介
2024/11/8
サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)は、基本的に自立した生活を送る高齢者向けの賃貸住宅です。自分に合った住宅をどのように探し、選べばいいのか、入居にはどのような手続きや費用が必要か、などを紹介します。
サ高住は、バリアフリー仕様で、高齢者が安心して暮らせる見守りサービスが受けられる住まいです。今は自分で生活ができるけれど一人で暮らすのが不安な方、元気なうちに安心して暮らせる住まいに引っ越しておきたい方などに選ばれています。訪問介護サービスを利用して、介護が必要な方が入居している施設もあります。
サ高住は、居室の広さは原則として25㎡以上で、キッチンやトイレ、洗面・浴室などを備えており、高齢単身者または高齢夫婦が居住できる賃貸住宅。高齢者が安心して、安全に生活できることを目的としており、段差の解消、手すりの設置などが施されたバリアフリー仕様です。
また、「安否確認」と「生活相談」の見守りサービスが義務付けられており、日中はスタッフが常駐します。この他に、オプションとして食事の提供や家事援助、介護などのサービスが利用できます。どのようなサービスが提供されているかは施設によって異なりますので、確認が必要です。
入居の条件は「自立した生活が送れること」で、60歳以上の高齢者、または要介護(要支援)認定を受けている40歳以上の方が対象です。入居の際には、緊急時の連絡先となる連帯保証人や身元引受人が必要です。
サ高住には一般型と介護型の2種類があり、一般型は自立した方、介護型は介護ケアを必要とする方が対象となっています。一般型は必要に応じて外部のサービスを利用でき、介護型は施設の充実したサービスを、上限を気にすることなく使うことができます。
入居には、初期費用と月額費用が必要です。サ高住は賃貸住宅ですので、初期費用はおもに敷金で、賃料の2~3か月分が一般的です。この他に、賃料1~2か月分の先払い、仲介手数料などが含まれ、退去する際の現状復帰の費用として使われます。使われない場合は返還される仕組みになっています。 月額費用には、賃料、管理費、食費などが含まれます。地域の家賃相場や部屋の広さ、サービスの内容などによって変わってきますが、目安としては、およそ15~30万円です。一般型に比べ、手厚いケアが受けられる介護型のほうが費用は高くなります。数年分の賃料を前払いすることで、月々の費用を抑える方式を採用している施設もあります。
サ高住に興味を持ったら、自分の希望に合う施設を探してみましょう。インターネットから資料請求や見学、体験入居などの問い合わせができます。要介護認定を受けている方は、担当ケアマネジャーに相談して、一緒に探してもらうとスムーズです。
まずは住みたい場所や環境、いつから入居したいのか、どのような設備やサービスが必要かなど、自分がサ高住に求める条件をリストアップして、それに合う施設を探してみましょう。
条件が合う施設が見つかったら、資料を請求して細かくチェックします。サービスや医療サポートの体制は、どこまで揃っているのか。そして、料金は予算の範囲内か。何にどのくらいかかるのか、基本料金に含まれない費用もあるので、内訳までをきちんと確認しておきましょう。
ホームページやパンフレットを見て、良さそうな施設が見つかったら、まずは見学予約を申し込みます。周りの環境や施設の雰囲気などを自分の目で確認することも大切です。実際に行って確認したいこと、見たい場所などがあれば、忘れないようにメモをしていきましょう。予約をした方が、ゆっくりと見学できたり、実際の食事試食もできたりするので、希望の日時が決まったら早めに連絡を。
施設によっては、体験入居ができるところもあります。昼間だけでなく夜間の様子もわかりますし、食事やアクティビティなども確認できます。スタッフや他の入居者の雰囲気も感じられ、見学だけではわからない「実際の生活」を体感できます。1泊2日の体験入居が多いようです。
見学や体験入居をして、サービス内容や費用などが納得できたら、入居の申し込みを行います。申し込めばすぐに入居できるのではなく、入居審査があります。
施設が用意している入居申込書に記入して提出します。その際に、健康診断書などの書類の提出も求められることがあります。必要書類は施設ごとに異なりますので、きちんと確認して早めに準備しておきましょう。本人だけでなく、身元引受人の身分証明書などを求められるケースも多いです。施設は、これらの書類をもとに総合的に入居審査を行います。
契約を行う前に、施設の担当者と入居前の面談を行います。提供されるサービスの内容や支払いなどについて、改めて確認します。家族にも同席してもらいましょう。身元引受人の同席が求められる場合もあります。施設側は、入居者の健康状態や生活の様子、要望などを改めて確認します。
入居審査が完了したら、いよいよ正式な契約です。契約に必要な書類のほかに、入居の際にも必要な書類があるので、早めに確認しておきましょう。身の回りの準備もありますので、引っ越しまでに揃えておかなければならないものをリストアップしておくと安心です。
入居審査や面談が終わったら、必要な書類を揃えて入居契約を行います。契約書に署名し、入居金の入金が完了すると、契約は完了します。入居契約の際、身元引受人の同席が必要になる場合があります。
契約時には、介護保険被保険証や後期高齢者医療被保険者証または健康保険証のコピー、印鑑、銀行口座番号などが必要です。
入居の際には、健康保険証などの原本や、おくすり手帳、普段飲んでいる薬の説明書、かかりつけ病院の診察券などを用意します。
通常の引っ越しと同じように、家具、電化製品、衣類などを準備します。何を持ち込む必要があるか、持ち込んではいけないものは何か、しっかり確認しておきましょう。郵送物の住所変更など、引っ越しにまつわる手続きもお忘れなく。
リゾートトラストのシニアライフ事業では、終身賃貸形式のサービス付き高齢者向け住宅「トラストグレイス白壁」「トラストグレイス御影」を運営しています。
入居の対象となるのは満60歳以上の方で、契約は終身にわたりご入居になれる「終身建物賃貸借契約」です。ご入居の際に想定居住期間を定め、入居時の年齢に応じた前払い賃料をお支払いいただきます。ご退去される場合は、月額賃料×(想定居住期間-入居開始日から明け渡しまでの月数)をご返却します。想定居住期間を過ぎて入居を継続されても、追加の賃料は発生しません。 居室は約50㎡~100㎡を超える広さまで、さまざまなタイプをご用意しています。
レストランサービスをはじめ、コンサートなどのイベントも充実。看護スタッフが24時間常駐するなど、医療サポートや緊急時対応の安心サポートも提供しています。
トラストグレイスでは、通常の見学のほか、実際にレストランで提供している食事やフィットネスを体験できる見学も実施しています。
施設の雰囲気やサービスなど、実際の暮らしを体感できる体験入居もおすすめです。空室がある場合に利用できますので、費用などの詳細とあわせて資料請求や見学時にご確認ください。
サービス付き高齢者向け住宅に入居を希望する場合は、まずは資料を請求し、必ず見学にいくことをお勧めします。長く生活していく住まいになるわけですから、快適に楽しく暮らしていけるかどうか、入居後の暮らしを体感できる体験入居も、ぜひ利用してみましょう。
※参考:サービス付き高齢者向け住宅について|厚生労働省 介護サービス情報公表システム https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish_sumai/
※参考:サービス付き高齢者向け住宅 情報提供システム|一般社団法人高齢者住宅協会
https://www.satsuki-jutaku.jp/