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介護の基礎知識

本人と家族に心身のケアを。「ショートステイ」の基本を解説

2025.6.30
「冠婚葬祭で家を空けなければならなくなった」「毎日の介護で疲れが溜まってしまった」。そんなとき、介護をする家族を支える選択肢のひとつが「ショートステイ」です。介護が必要な高齢者が短期間施設に宿泊し、介護サービスを受ける仕組みで、在宅介護を支える重要な制度の一つ。介護されるご本人も、日常の介護サポートだけでなくリハビリなどを受けられ、気分転換になるほか、新しい刺激を受けることで身体機能の低下を防ぐなどのメリットがあります。この記事では、ショートステイの基本をわかりやすく解説します。

1. ショートステイとは

ショートステイとは、自宅で介護を受けている方が短期間だけ施設に入所して、日常生活のサポートやリハビリなどを受けられるサービスです。
介護をする家族の休息や在宅での介護が難しいタイミング、入居を見据えての体験など、さまざまなシーンで利用することができます。

<利用される目的やシーン>
・介護をする家族の休息(レスパイトケア※)
・旅行や入院など家族の一時的な不在時
・介護を受ける本人の生活リズムの安定やリハビリ支援
・病気などにより家族が介護できないとき
・在宅介護が難しい期間(年末年始、盆など)
・将来的な入居を見据えての体験

※在宅で介護をしている家族が休息を取れるようにケアを代行するサービス

2. ショートステイの種類

ショートステイの利用は、「介護保険を利用する場合」と「自費で利用する場合」の2つに分かれます。利用できる条件や施設、費用などが異なるため、それぞれについてご紹介します。

介護保険を利用して受けるショートステイ

介護保険を利用して受けるショートステイは、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設が提供。介護認定を受けていることが条件で、ケアプランに組み込んで計画的に利用するのが特徴です。

<利用条件>
•要支援1〜2、または要介護1〜5の認定を受けている方
•ケアプランに基づいた日数・内容で利用

<費用>
•介護保険が適用されるため、基本的に1〜3割を負担
•食費、居住費、日用品費などは自己負担

※注意点としては、
 ・事前にケアマネジャーを通じて手続きが必要
 ・施設の空き状況によって希望の日程での利用が難しいこともある
 ・原則として連続利用は30日まで
 ・要介護度に応じた支給限度額を超えると、限度額を超えた分は全額自己負担になる

<利用できる施設>
介護保険を利用するショートステイは以下の2種類です。

■短期入所生活介護
㇗特別養護老人ホーム(特養)などの施設が、介護を中心とした生活全般のサービスを提供

■短期入所療養介護
㇗介護老人保健施設(老健)や医療型施設が、医療的なケアやリハビリを含むサービスを提供

<主なサービス>
•食事の提供
•入浴介助(週2回程度が目安)
•排せつ介助
•着替え・身の回りの支援
•レクリエーション
•機能訓練やリハビリ
•必要に応じて医療的ケア(服薬管理、体調チェックなど) など

※サービス内容は施設の種類や設備、方針などにより異なります

<利用までの流れ>
ショートステイを介護保険で利用するには、ケアマネジャー(以下、ケアマネ)を通じた事前手続きが必要です。

1.ケアマネに相談
 ショートステイの利用希望を伝え、利用の目的を明確にします。

2.ケアプランへの反映
 ケアマネがショートステイの予定をケアプランに組み込み、利用日数を調整します。

3.施設の予約・調整
 ケアマネが候補の施設に空き状況を確認し、予約手続きを進めます。

4.利用契約・必要書類の提出
 施設と利用者側で契約書を交わし、健康情報や持ち物の確認などを行います。

5.当日、施設での利用開始

自費で利用するショートステイ

介護保険が適用されない自費(全額自己負担)のショートステイもあります。主に、介護付有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などが提供しており、保険利用に制限がある方や、急な事情での受け入れなどに柔軟に対応できるのが特徴です。

<特徴>
•介護認定による条件などはなく、利用条件は施設により異なる
•ケアプランがなくても利用ができる
•緊急時の“駆け込み利用”にも対応しやすい

<向いているケース>
•介護認定を受ける前でも利用したい
•短期間でも手厚いケアを受けたい
•保険の利用枠が上限に達したときの補完手段として

<費用>
•1泊あたり5,000〜20,000円程度と幅広い(地域・設備・介護度などにより異なる)
•施設のグレードやサービス内容によって大きく異なる
•オプション料金や延長料金が発生する場合もある

<利用できる施設>
自費でショートステイを利用できる施設は、以下のような民間運営の高齢者施設が中心です。

■介護付有料老人ホーム
㇗介護度が高い方や認知症のある方まで幅広く対応が可能で、介護スタッフや看護スタッフによる、食事、入浴、排泄などの介助や生活支援、医療的なサポートなどを受けながら生活を送ることができる施設

■住宅型有料老人ホーム
㇗自立した生活を送れる方から要介護者まで幅広く受け入れ可能で、食事、洗濯、清掃などの生活支援サービスや、見守り、緊急時の対応サービスを受けられる高齢者向けの施設

■サービス付き高齢者向け住宅
㇗高齢者が安心して生活できるよう、バリアフリー構造の住宅に、安否確認や生活相談などのサポートサービスが提供される賃貸住宅

■民間のショートステイ専門施設・ホテル型滞在施設
㇗一部には短期滞在に特化した民間のケア付き宿泊サービスも存在している

※施設によって、介護認定の条件がある場合もあります

<主なサービス>
•食事の提供
•食事・入浴・排せつ・着替えなどの生活介助
•服薬支援、健康管理(簡単なバイタルチェックなど)
•イベント、アクティビティ
•機能訓練やリハビリ
•理美容、マッサージなどの付加サービス(オプション)など

※サービス内容は施設の種類や設備、方針などにより異なります

<利用までの流れ>
1.施設に直接問い合わせ・予約
 希望する施設に電話やWEBで問い合わせ。見学も可能な場合が多いです。

2.面談・事前相談(必要に応じて)
 本人の健康状態や介護状況、アレルギーの有無などを確認。看護師や施設長との面談があることも。

3.利用日・期間の決定
 空き状況に応じて日程調整。急な利用にも比較的対応しやすいのが特徴です。

4.契約手続き・支払い方法の確認
 利用に関する同意書や契約書を取り交わし、料金体系・支払い方法を確認。

5.当日、施設での利用開始

3. まとめ

ショートステイは在宅介護を続ける上での強力なサポート手段です。ご本人にとっては、日常のケアを受けるだけでなく、イベントやアクティビティなどを通じて気分転換ができる場でもあります。また、ご家族にとっては、在宅介護が難しいときの助けとなり、介護の一時的な休息にもなります。ご本人とご家族が無理なく自宅での生活を続けられるように、ショートステイという選択肢をもっておくことが大切です。

記事監修

株式会社ハイメディック所属 社会福祉士・介護支援専門員

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