くらしのブログ
嬉しい別れ

他県から胃ろう造設され入居されたご入居者様。
自宅の近くの施設を探されるも、中々ご希望の施設が見つからなかった。
そんな中、ご家族が、ホテルの会員様でホテルを利用しながら面会に来れる、との理由で馬車道を決められた。
最初は、施設の生活に慣れる事を第一優先に過ごしている中、施設の歯科往診医より、「これは食べれるようになりますよ」の一言で、ご家族に希望が持てた。
病院では、もう口からは無理と言われていたのに、コップでジュースを飲んでいる姿を見たご家族は、「お母さん飲めた」と泣いて大喜び。
スタッフの口腔ケアもの頑張りもあり、レクリエーションへの参加などご家族が面会に来るたびに笑顔も多くみられるようになり、楽しい時間を一緒に過ごす時間が多くなった。
最終的には、柔らかい食事が自身で召し上がれるようにまでなった頃、ご家族様より「ここで過ごして、こんなに元気になって嬉しい、もう一度家に帰って一緒に過ごしたい」と・・・
職員の中で、「自宅へ帰れるなんて」と嬉しい半面、「もう会えなくなるんだ」と悲しい気持ちでいっぱいでした。