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老人ホームの選び方

立地や豪華さだけじゃない!高級な有料老人ホームはどこが違う?

有料老人ホームの入居金や月額使用料は、施設によってさまざま。介護付有料老人ホームは、入居金相場が0円〜数百万円から、入居金が3,000万円を超えるような施設もあります。月額利用料も15万~30万円のところもあれば、高価格帯となれば月額約30万~50万かかるところも多く、さらには月額100万円を超える費用がかかる高級老人ホームもあります。
高級老人ホームは「好立地」、「豪華な建物」、「ホテルのようなレストラン」などをイメージする方も多いかもしれませんが、高い理由は実はそれだけではありません。本来「高級」とは「程度や品質が高く優れている」という意味。高級な老人ホームは「高品質な介護」を提供できる環境があります。一体どんなものなのか、詳しく見ていきましょう。

人数だけじゃない!手厚い人員配置ときめ細かなケア。

頼れるプロがいる高級老人ホーム。専門的な知識をもち、教育を受けた介護スタッフによる生活のサポートや、国の基準以上の手厚い人員配置だからこそできる、細やかなケアが特徴です。

介護スタッフは入居者3名に対して職員1名というのが国の基準です。高価格帯の有料老人ホームではその基準を上回る、入居者2名に職員1名(2:1)の人員配置など、さらに手厚い人員配置をしているホームもあります。国の基準よりも配置が多いため、その分の費用が増すのが高価格帯になる理由の一つです。その代わり、入浴回数が多い、ちょっとした変化に気づき個人に合わせた介護ができる、などきめ細かいケアやサービスを提供することができます。

そして、入居する方は、それまでの生活や環境も違い、好みもさまざま。「リハビリをして自分でできることを増やしたい」、「ゆったりと落ち着いて過ごしたい」、「趣味に没頭したい」など、生活スタイルや思いはそれぞれです。高級老人ホームでは、入居される方の希望を前提にコミュニケーションをとり、手厚い人員配置によって、一人ひとりに寄り添った対応が行えると言えます。

健康長寿を目指す、充実したサポート体制。

身体的な不安があると、やはり気になるのが健康面への配慮。何か起こったときの対応や、身体機能の低下を未然に防ぐ工夫、生活の中での健康に関わるサポートなど、高級老人ホームならではの工夫や環境があります。

24時間365日の介護・看護体制。

有料老人ホームは、医療機関との連携により、何かの際にはすぐに連絡が取れるようになっています。一部の高級有料老人ホームでは、24時間体制で看護師または准看護師資格を有した看護スタッフが常駐している施設もあります。体調不良がある場合は看護師スタッフが対応してくれたり、センサーを活用して、居室の中で過ごしている際の異変にも気付けるシステムなども整えられたりしています。
ただし、高価格帯の高級有料老人ホームでも、夜は介護スタッフのみで看護スタッフは常駐していないところもあるので、よく確認しておくとよいでしょう。

機能訓練も資格や専門知識を持ったスタッフがサポート。

身体能力向上に取り組みたくなるような機器を取り揃えた機能訓練(リハビリ)室があるのも、高級有料老人ホームの特徴の1つ。理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)など資格を持った専門職が個人にあわせた機能訓練(リハビリ)を行うところもあります。専門職のサポートをどのような形で得られるか確認しておくとよいでしょう。

健康に配慮された、楽しくおいしい食事。

高級老人ホームでは工夫を凝らしたメニューも提供されています。管理栄養士によるカロリー計算や栄養バランスが整えられた食事はもちろんですが、見た目にも気を配り、ホテルシェフが考案したメニューや、フレイル予防など、生活の楽しみである食事にこだわっているのも高級老人ホームならではの特徴です。

ホテルシェフが考えるメニューや、幅広いジャンルの食事。

食事イメージ

※画像は2022年4月提供のサンプルです。

近年高級老人ホームの食事は、入居者のニーズに応え、ホテルシェフ監修による特別メニューを取り入れたり、和食、洋食、中華など、幅広いジャンルの料理を提供したりと、飽きがこないよう工夫されています。食事は毎日のことなので、朝食は和と洋の2種類から選べたり、煮物や麺類などほっと落ち着く家庭的な食事も大切にしたりなど、“非日常”と“日常”の食事、両方を意識している施設がおすすめです。

このメニューは濃いめの味が人気、だしをきかせた薄味の方がよさそうなど、実際に入居している方の食べる量や人気の具合をみて、味つけを考えている施設もあるようです。
また、家の食事から環境が変わっても「おいしいものを食べながら、健康的に過ごしたい」という思いは同じ。彩り豊かな食材を使い、料理が映える食器を使うなど「見た目」や雰囲気作りも大切にしているところが多いのも高級老人ホームの特徴です。

立地や交通アクセス、レストランや居室などハード面も充実。

やはり気になるのが、立地や居室。会いに行く家族にとっても大切なポイントです。高級老人ホームの場合、立地に恵まれている場合が多く、大きく分けて2つのパターンがあります。
1つ目は商業施設で賑わう駅の近くや、閑静な住宅街にある立地。特に駅近くの施設は、買い物などの外出から電車でそのまま会いに行くことができ、通いやすいといったメリットがあります。
2つ目はリゾート地のような自然に囲まれた場所にある場合。窓からの景色や澄んだ空気、静けさや穏やかさ、四季折々の風景を楽しめるなどの良さがあります。

広めの居室や、非日常を楽しめるレストランやファミリールーム。

老人ホームでは、「個室の場合、入居者1人当たりの床面積13㎡以上」という厚生労働省の基準があります。高級老人ホームでは、より広くスペースが確保されている場合が多くあり、内装やこだわりも施設によってさまざまなので、いくつか見学し比較してみるとよいでしょう。
また、家族や友人と食事やお茶を楽しめるレストランや、家族で過ごせるファミリールームなどの設備が充実しているのも、高級老人ホームならではの特徴です。

サービス付き高齢者向け住宅と併設する介護付有料老人ホームも。

「サービス付き高齢者向け住宅」とは、介護を伴わず、居室がバリアフリー構造で見守りや生活相談サービスの提供などがある、高齢者が安心して暮らせる住宅のことです。また、生活支援サービスはあるが介護を伴わない「住宅型有料老人ホーム」などもあります。これらと併設する介護付有料老人ホームは、介護状態の差がある夫婦でも同時に入居すれば近くに住むことができ、時には一緒に食事をすることも可能な場合もあります。状況が変われば介護施設へ移ることができる場合もあるため、慣れた場所に住み続けられるメリットもあります。

まとめ

いかがでしたか?先の人生を過ごす、生活の場である有料老人ホーム。高級なところは、立地や居室などの施設のハード面(目に見える部分)に加えて、きめ細かな介護ケアや配慮、健康をサポートする食事、専門知識をもったスタッフによる介護や安心の医療支援体制などの工夫やサービスがあります。有料老人ホーム見学の際には、目に見えない部分にも着目して、質問したり、働くスタッフの方に声をかけたりするのもおすすめです。
「手厚い人員配置」や「多職種連携のチームケア 」、「看護スタッフ24時間常駐」、「フレイル予防食」など上記に記載していることは、リゾートトラストグループのシニアレジデンスでも実施している内容です。トラストガーデンは、会員制ホテルのお客様の声から生まれた、ホスピタリティの集大成。生活に欠かせない「介護」、「医療的ケア」、「リハビリ」、「食事」において、心からご満足いただけるサービスを追求しています。
ご入居者お一人おひとりに寄り添い、おもてなしの心を大切にし、皆様に「ここに入居してよかったね」と言っていただけるようなホームを目指しています。

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