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老人ホームの暮らし

どんなふうに過ごしているの?介護付有料老人ホームでの暮らし

「老人ホームに入ったら、どういう生活をするのだろう?」「すべてが決められていて、自由がなさそう・・・」
そんな印象を持っている方が多いのではないでしょうか。
今回は、介護付有料老人ホームでの生活の様子や過ごし方を、実際の事例を交えてご紹介します。

介護付有料老人ホームにはさまざまな方が入居している

自分で身の回りのことができる方や、排泄や入浴といった生活の一部に介助が必要な方、認知症の方、日常生活全般に介助が必要な方など、さまざまな方が入居している介護付有料老人ホーム。「もし介護が必要になった時のために」と安心のために入居するお元気な方もいますが、多くは要支援・要介護認定を受けた方が入居しています。 

「入居したら自由な時間がないのでは?」といった印象を持たれがちですが、老人ホームは入居者の住まい=家(生活の場)なので、実は自由に過ごすことのできる時間がたくさんあります。

老人ホーム、と言っても、種類はさまざま。

「有料老人ホーム」は、「老人を入居させ、食事の提供/介護(入浴・排泄・食事)の提供/洗濯・掃除等の家事の供与/健康管理のうち、いずれかのサービス(複数も可)を提供している施設」と定義されています(老人福祉法)。
そして、「介護付有料老人ホーム」とは、介護などのサービスが付いた高齢者向けの居住施設のことで、施設が提供する介護サービスを利用することが可能です。
※参考:厚生労働省「介護を受けながら暮らす高齢者向け住まいについて」

ここでは「介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)」での生活をご紹介していきます。

健康的かつ自由に暮らすことができる

健康な生活を送るため、就寝時間、食事時間、入浴時間は施設毎に定められていますが、それ以外の時間は自由に過ごすことができます。介助が必要な方は、施設の介護スタッフや看護スタッフが対応するため1日のスケジュールが概ね決められていますが、入居時に生活のご希望を伺ってケアプランを作成し、可能な限り「その方らしく」過ごせるように努めます。そのほか、施設のアクティビティや機能訓練指導員によるリハビリ、主治医の定期訪問診療など、スケジュールに組まれていきます。

では、ホームで過ごす1日の例をみていきましょう。
7:00    起床
8:00    朝食
10:00  体操&ティータイム
12:00  昼食
14:00  アクティビティ
15:00  お茶・おやつ
18:00  夕食
20:00  消灯

体操やアクティビティは事前にスケジュール表で案内され、興味のあるものや、好きなものだけ選んで参加しますので、強制されるものではありません。起床時間や消灯時間も目安なので、朝5時に起きて散歩を日課にしている方や、20時を過ぎて、お部屋でお酒やテレビ、読書などを楽しまれている方もいらっしゃいます。
食事は1日3食提供されますが、外出や外泊をして、家族との食事を楽しまれる方もたくさんいらっしゃいます。

入浴は自由なの?

老人ホームでの入浴は週2回以上と定められているため(介護保険法)、全入居者が入浴できるよう、曜日や時間など、あらかじめスケジュールを立てています。空いている時間があれば、ご希望の方は曜日や時間を変更することも可能ですが、浴室での事故は命に関わることが多いため、プライバシーに配慮しながら、安全に入浴できるよう、定期的な声掛けや見守り、必要な介助を行えるようにしています。
体調の悪いときなど入浴のできないときは、清拭で体の清潔を保ちます。ほかにも、体への負担の少ない手浴や足浴を用いることもあります。
浴室の種類は、施設によって様々です。複数人で入ることのできる大浴場や、自宅のようなユニットバス、椅子に座ったまま入る、横になったまま入ることのできる機械浴もあります。

趣味を楽しむ、特技を生かす

「そのほかの時間には何をして過ごしているの?」
お出掛けや趣味などを自由に楽しむ方もいれば、施設内でリハビリ(機能訓練)にいそしむ方など、さまざまです。一人ひとりに合った過ごし方ができるように、スタッフもサポートしています。

過ごし方の一例
・施設内のご友人とお茶を飲みながらおしゃべりを楽しむ
・リビング&ダイニングでスタッフと一緒に季節の飾りつけをする
・機能訓練室で自主トレーニングを行う
・体力づくりのために近所の公園へ散歩に出かける
・買い物に行く
・来訪した家族や友人と居室で過ごす
・エントランスラウンジで読書をする
・趣味や特技を生かしたサークル活動を行う
など。

アクティビティ「臨床美術」の様子

では、趣味や特技について具体例をご紹介します。
■特技
・長年お茶を習っていた方がお茶をたて、入居者やスタッフに振舞う「お茶会」をテラスで開催
・書道の先生をされていた方が、書道教室を開催
・生け花を長年習っていた方が、中庭の植物を使って施設内に生けて披露
■趣味
・園芸や野菜作りといった趣味を生かし、施設内の中庭や屋上などで家庭菜園
・居室にスピーカーなど機材を揃えて、自室で音楽鑑賞
・食後に居室で、音楽を聴いたりテレビを見ながら、大好きなワインやウイスキーを堪能
・麻雀が好きな4人が集まって、毎日麻雀大会
など。

介護スタッフも趣味や特技を生かす

実は、株式会社ハイメディックの運営する介護付有料老人ホームでは、入居者だけでなく、施設のスタッフが趣味や特技を生かして、入居の方々に楽しんでいただく工夫をしています。

■音楽大学出身の介護スタッフの事例
音楽をコンセプトにしたフロア作りと、ピアノ演奏
・エレベーターホールにオルゴールを置いて、歩行訓練の休憩スポットとして癒しの空間を提供
・ピアノを弾いて、生演奏を楽しんでいただく時間を提供
・レコードを聴きながら全国各地のスイーツをお取り寄せして楽しむ会を開催

■農業大学出身、前職がガーデニング業だった介護スタッフの事例
中庭のリニューアルを行い、園芸や家庭菜園を実施
・車いすの方も楽しめるように、目線や作業の高さを介護目線で園芸を行う
・土づくりから野菜の育つ過程を、入居者と楽しむ
・四季を感じていただけるよう、中庭でのお茶会を開催

特技を生かした介護スタッフのインタビュー動画を公開しています。このコラムの最後でご紹介していますので、ぜひご覧ください。

事例紹介:90代男性、お元気な入居者の過ごし方

介護付有料老人ホームに入居されている方の事例を紹介します。
とても90代とは思えないほど、しっかりとした足取りで日課のウォーキングで足腰を鍛えていて、ホームでの気ままな生活を楽しまれています。

7:30   起床:朝食に間に合うように起きて、着替えなどの身支度。
8:00   朝食:リビング&ダイニングで朝食。
9:00   自由時間:中庭を散歩したり、ベンチに座ってひと休みしたり、野菜に水やりをしたりして、のんびりと。
11:30  昼食:リビング&ダイニングで朝食。
13:00  自由時間:1日7,000歩を目標にウォーキングをして、足腰を鍛えるのが日課。リハビリを兼ねているので、機能訓練指導員(理学療法士)が同行して、近所の大きな公園までウォーキング。14時からのアクティビティやイベント、入浴予定のある日には、午前中にウォーキングを済ませることも。
15:00  おやつ:「おやつの時間には遅れないようにしないとね」ウォーキングに出掛けていても、15:00までにはホームに戻っておやつとお茶を楽しむ。
16:00  自由時間:リビング&ダイニング、音楽を聴いたりテレビを見たり。
17:30  夕食:リビング&ダイニングで夕食。
19:00  自由時間:「部屋は快適で気に入っているよ。20時には館内が消灯だけれど、夜更かししても大丈夫なんだ。いつも23時頃まで起きているよ」。自室で音楽を聴いたりテレビを見たりと、自由に過ごす。
23:00  就寝

まとめ:体験入居のススメ

いかがでしたでしょうか。「意外と自由なんだね」「想像していたのとは違った」と思われた方も多いのではないでしょうか。
介護付有料老人ホームは、施設といっても、入居者の住まい=家(生活の場)です。施設側が決めることは、食事や入浴など必要最小限の時間のみです。そして、お一人おひとりを尊重し、生活に介助が必要な方には介助を行い、ご自身でできることはご自身でできるようにサポートをしています。
老人ホームへの入居を検討する場合、インターネットで検索して資料請求をしてみたり、施設を見学してみる、という方が多いと思います。しかしながら、実際に生活をしてみないと判らないことも多くあるため、弊社では、施設での生活を体験できる「体験入居」をお勧めしています。「このホームなら自分らしく過ごせるだろうか」と思っている方は、是非ご利用ください。
体験入居は1泊2日から最長1週間が一般的ですが、中には有料ショートステイなどの名称で、体験入居よりも少し長い期間お試し入居ができる施設もあります。
ぜひ気になる介護付有料老人ホームの生活を、体験してみてください。


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