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老人ホームの選び方

老人ホームには何歳から入居すべき?早めに検討しておくことが安心に。

「自分には早い」、「うちの親はまだ元気だから」と思っていても、病気やケガで想定外に早く介護が必要になるケースもあります。元気なうちに話し合っておくと、「こんなはずじゃなかった」を回避できるかもしれません。今回は老人ホームへの入居を考えるタイミングや、親に入居を提案するポイントをまとめてみました。

介護付有料老人ホームには何歳から入居できる?

介護付有料老人ホームでは、入居できる年齢を一般的に、原則60歳や65歳以上としているところが多いです。年齢のほかにも、介護度や、自立の方でも可などの入居時条件もあります。
その条件は施設によって異なるので、介護の必要性やどのように生活したいかなど、まずは要望を洗い出しておくとよいでしょう。

要介護認定を受けているけど、年齢に達していないと入居できない?

特定疾病(※)に該当し要介護認定を受けている場合は、60歳未満でも入居できることがあり、実際に50代で入居する例もあります。
特定疾病とは、現在16種類あり、「加齢に伴って生ずる心身の変化に起因し要介護状態の原因である心身の障害を生じさせると認められる疾病」のことを言います。介護保険の第2号被保険者(40~65歳)で、特定疾病に認定されると、要介護認定を受けて公的な介護保険サービスを利用できるようになります。

※特定疾病の一例
がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る)、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、初老期における認知症、糖尿病性神経障害、脳血管疾患

【出典:厚生労働省ホームページ「特定疾病の選定基準の考え方」より】

入居のタイミングを考えてみる。

健康状態や生活状況など、個々の事情によって実際の入居のタイミングは十人十色。さまざまなケースがあり、一概には「何歳になったら」とは言えません。
老人ホームで生活している人は、80〜90代が多いのが実情です。一般的には、70代後半〜80代に大きなケガや病気がきっかけで自宅生活が難しくなり、老人ホームへの入居検討を始める人がほとんどです。

大きなケガや病気になって介護が必要になった時、認知症と診断をされた時、家族(子供)がいても介護をすることができないかもしれません。本人ひとりだけでは生活ができないかもしれません。もしもの時は、突然やってくるかもしれないのです。それに備えるためにも、本人(親御様)が元気なうちから希望を確認したり、家族(子供)の希望を伝えたり、話し合っておくことをお勧めします。

一方で、入居するタイミングを早めすぎることも一考です。なぜなら、施設に入居するということは費用もかかるためです。入居することで常に人がいる安心はありますが、入居期間が長くなり、資金繰りが難しくなってしまうことがないよう、検討が必要です。

本人の意思で早めに介護付有料老人ホームを選ぶケース

“有意義なセカンドライフ”を送るために、介護の必要がなくても比較的早い年齢から、介護付老人ホームに入居という選択をする方もいます。24時間365日スタッフがいる安心感と、子供には迷惑をかけたくないことが主な理由です。

トラストガーデンのCS調査より、実際の入居検討のきっかけとは?

トラストガーデンの介護付有料老人ホームへの入居を検討したきっかけは、
 1.身体状況の変化
 2.一人で身の回りのことができなくなった
 3.家族の勧め
が上位3つです。
同じく、自立の方向け施設では、
 1.元気なうちに入居したい
 2.介護が必要になった時に自宅では不安
 3.病気になった時に自宅では不安
といった入居者自身の意思が上位を占めています。
※当社調べ(2019~2021年度CS調査)

「高齢の親が心配だけど…」言い出しづらい?早めに一緒に考えるには?

「もしも介護が必要になった時のために、早めに検討してうちの近くに入居してほしいな…」。子世代が今後に不安を感じて親世代に老人ホームの話をすると、「まだ早い!」「親を捨てるのか!」と拒まれたり、喧嘩になってしまったりするケースも少なくありません。

しかし、大きな病気やケガによって突然介護が必要になったり、退院時期が迫って慌てて老人ホームを探したりするケースが多い実態。入居後に「ここでよかったのか」と後悔したり、期待していたサービスとは違ったりする施設に入居せざるを得ないケースもあります。だからと言って施設を転々とするのも、重なる環境の変化やかかる費用が負担になることもあります。

親世代が元気で判断力があるうちに話し合っておきたい。でも、いざ話を切り出すのをためらってしまう、親世代も身構えてしまう…というのが普通のことかもしれません。親の今後について話すときは、次のようなポイントで話してみることをお勧めします。

ポイント3つ

1.『子世代も自分の気持ちを伝え、親の気持ちをありのままに話してもらう』
住み替えを拒む場合はその理由を聞き、今後どのような生活を送りたいか、本人の気持ちをじっくりと聞きましょう。

2.『気持ちを受け取ったうえで、住み替えの雰囲気や入居するメリットを伝える』
いきなり見学に行くと抵抗感を覚えるかもしれません。まずは老人ホームに入居している人の話を聞いたり、いくつか要望に合う施設のパンフレットを取り寄せたり動画を見たりして、老人ホームなど住み替え先の雰囲気を把握しましょう。

3.『かかりつけ医など第三者の力を借りる』
家族以外の第三者と話をすることで、案外すんなりと話を受け入れるケースもあります。子供だけで抱え込まず、困ったときにはかかりつけの医師やケアマネジャーなど介護の専門職に相談するのも手です。

※必ずしもスムーズに話し合いができるとは限りませんので、その旨お含みおきください。

入居を決めた理由などを知ることができる、入居者のインタビュー動画などもあります。YouTubeで公開しているインタビューを2本ご紹介します。
トラストグレイス御影 ご入居者インタビュー動画
トラストガーデン杉並宮前 ご入居者・スタッフインタビュー動画

まとめ:感情的にならずにお互いの気持ちを伝えましょう。

親世代の中には、「老人ホームは自由がなく楽しくない」と考えている人や、「老人ホームに入居することは、家族に見捨てられたこと」と思い込んでいる人もいるかもしれません。

そんな誤解を解くためにも、焦らずに段階を踏んで徐々に伝えることが大切です。子世代の方は何よりも、「お父さん、お母さんの幸せを第一に考えて老人ホームを勧めているんだよ」という気持ちを、ありのままに伝えることがポイントです。家族ゆえに、感情があらわになり、喧嘩になる可能性もありますが、本音でぶつかることも必要です。

納得する老人ホームなど住み替え先を見つけるために

一緒に見学することが好ましいのですが、1つ1つの施設を見てまわるには時間も体力も必要です。もし希望の施設が見つかっても、空室が無く入居までに時間がかかるケースもあります。また、公的施設である特別養護老人ホームの場合は、入居条件をクリアしても、特に首都圏では順番待ちが多く、何ヶ月も入居を待つこともあります。

親世代が元気で、判断力のあるうちに将来の住み替えについて話し合うことで、親子が今の生活も心穏やかに、安心して過ごせることにもつながります。ぜひ、早い段階から情報収集をして、どのように過ごしていきたいかなどの話をしておくといいですね。

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